恕のたより vol.9

学校長通信「恕のたより」-第9号-  学校長 高野 茂

第60回熊本県専修学校各種学校体育大会が9月17日(土)から開催され、多くの学生が参加し、熱戦が展開されました
大会は17日~25日にわたって県総合運動公園をはじめ各会場で実施されました。青照館も駅前校も多くの種目に参加し、活躍してくれました。私もいくつかの競技を応援しました
※ 軟式野球の気迫溢れるプレー
※ サッカーのみごとな連係パスによるシュート
(残念ながらゴールにはいたりませんでしたが・・)、
※ テニスの息のあった連係によるボレーやスマッシュなど
すばらしい若さがみなぎる戦いを見せてもらいました。結果については、後日報告があるかと思います
私がこの大会を観戦して最も印象に残り何よりうれしかったことは、駅前校、青照館両校の学生さんがきちんとあいさつをしてくれたことです。当たり前のことかもしれませんが、学校以外の場所で「こんにちは」とあいさつされると本当にうれしいものです
本学を訪問された方が「学生さんはよくあいさつされますね」とお褒めの言葉をいただきますが、医療系の職業を目指す人は、特に人を相手にする仕事だけに、このあいさつは単なる儀礼ではなく、将来の仕事の最も重要な手段として位置付けてあります
これからもお互いにさわやかなあいさつを交わしていきましょう

専各連体育大会バスケットの様子

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駅前校周辺のあれこれ話

本学は熊本駅前という交通の便の良いところに立地しています。また、駅前再開発に伴い、これからの発展が大いに期待されています。この地は熊本市西区の春日にあり、歴史的にみても大変重要なところでもあります。これから時々この春日界隈を紹介していきます。

この場所は平安時代には飽田郡に属し、かつて肥後国の国府(今の県庁にあたる)があったところといわれています。承平4年(934)に国司藤原保昌が湯ノ原(西区二本木)に建立したのが祇園社です。その後、幾多の変遷を経て正保4年に現在の北岡の地に遷座して、明治になって北岡神社に改称しています。この神社には樹齢千年といわれる夫婦楠があり、良縁に恵まれるというお参り方法があります

 

恕のたより vol.8

学校長通信「恕のたより」-第8号-  学校長 高野 茂

後期の授業がいよいよ始まりました

在学生の皆さん、前期の授業お疲れ様でした。熊本地震があり、波乱のスタートとなりましたが、8月末現在まで、1人の退学者もなく推移しています。
さて、この夏季休業は満足のいく生活ができたでしょうか。いよいよ、看護学科は先週の5日から、理学療法学科、作業療法学科は12日から後期の授業が始まりました。まだ、暑さも残っていますが、頑張ってください。何か困ったことなどがあったら、ぜひ、先生方に相談して下さい。
後期も、皆さん、頑張って無事、進級・卒業されることを期待しています。

 

本学理学療法学科の緒方先生が教員講習会に参加されました。

先生から簡単なメッセージをいただきましたので、紹介します。

私は今回、大阪の大阪行岡医療大学で開催された、厚生労働省と医療研修推進財団が共催する、第43回理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設等教員講習会に参加させていただきました。
今年度からはカリキュラムの変更で教育を大きなテーマとして講義が実施されました。その内容も、教育論や教育方法学などの教育の実践的な講義から、教育心理学、教育相談論、学生指導及び進路指導論など学生との関わりに関連する講義まで幅広いものでした。
教育方法の講義では、能動的な学習への参加を取り入れたアクティブラーニングを取り入れた方が、学習効果が上がるという話がありました。また学生との関わりでは、現在の学生の特徴やカウンセリングの基本技法などの講義がありました。現在の学生の中には学習面や生活面に様々な問題を抱えている者もいます。今回の講習会で学んだ事を日頃の業務に活かし、学生をより良い方向に導けるよう、学生ともに頑張っていきたいと思います。

※ アクティブラーニング・・・講義形式の教育とは異なり、学生の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。(文部科学省用語集より 一部改)
※ 先生方は、「より良い授業」を目指して、様々な形で研修を受けたり、講演会を聞いて、日々研鑽されています。その研修成果を基に、皆さんの授業に臨まれています。
※ 毎日毎日の授業を無駄にすることなく、集中して頑張られることを期待しています。

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恕のたより vol.7

学校長通信「恕のたより」-第7号-   学校長 高野 茂

オープンスクールで当学院卒業生が、高校生や保護者の皆様に、自らの体験談を熱く語りました

去る8月7日(日)に本学でオープンスクールを開催しました。今回は本学の卒業生による講演会がメインでした。講演を終わられた卒業生は校長室に立ち寄られ、少しお話を伺いました。3人とも明るく、ハキハキとした態度で、本学の卒業生として誇らしく感じました。3人の講演の様子などを簡単に紹介します

理学療法士の有田 和広さんは本学3期の卒業生です。青磁野リハビリテーション病院に入職され、本年度から同系列の介護老人保健施設 青翔苑で勤務されています

有田さんは、理学療法士の具体的仕事内容や領域、使用する道具などについて、現在勤務されている病院でのエピソードをふまえて話していただきました。また、理学療法士になるために、この学校で4年間どのような過程を経て現在に至るのかを話していただきました。その中には、実習や国家試験、学校行事などでの経験談やエピソードを添えられました。最後に、現場で仕事をする中で大変なことも多いが、患者様が元気になることと、そのときの笑顔が一番自分の活力になり、本当にいい仕事であるということを伝えられました

作業療法士の田原 ちひろさんは本学1期の卒業生です。現在は、桜十字病院のリハビリテーション科で勤務されています

田原さんはリハビリテーションに関わる仕事からはじめて作業療法士の仕事内容などについて話をされました。特に亡くなられた患者様のご家族から感謝の言葉が書かれたお手紙をいただいたときは、この仕事をしてよかったと感じられたそうです。最後に、ハッピー・スパイラル(幸せをみんなに還元していこう)、感謝の気持ちを忘れないこと、患者様の気持ちを理解し、それに寄り添えるリハビリを行うことの大切さを強調して締めくくられました

看護師の森永 寛子さんは本学1期の卒業生です。現在は、熊本中央病院 ICU・CCUに所属して勤務されています

森永さんは本学での学校生活からはじめて中央病院の紹介、看護部の紹介、看護方式、教育支援体制、ICU・CCUの紹介と仕事内容、実際の看護、看護士の仕事の魅力、熊本地震について詳しく、話していただきました。特に仕事の魅力として、患者さんが治療を経て回復された時、自分が次のステップに進めた時の喜び、生涯を通して専門職として働くことができることなどについて話され、活き活きとした感じが伝わりました

いずれも聴講された学生の皆様や保護者の方々には大いに参考になったのではないかと思います。講演された3人の先輩方ありがとうございました

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恕のたより vol.6

学校長通信 「恕のたより」-第6号- 学校長 高野 茂

熊本北高校の生徒さん、駅前校でインターンシップ

去る8月4日(木)に熊本北高校の生徒さん(4人、1.2年生)が本学ならびにグッドライフ熊本駅前でインターンシップを行いました。

この様子については、本ホームページのキャンパスブログで紹介されていますが、私のあいさつでは、「キャリア教育」の重要性や医療系分野の将来性などについて話し、充実した研修になり、皆さんの将来の進路の一助につながることを期待していることを話しました。

終日にわたる研修でしたが、良い機会ですので皆さんに研修終了後、校長室に集まってもらい、感想などを聞かせてもらいました。

 

 学校の印象はどうでしたか

○ 校舎がきれいで、地震があったとは思えないほど、整理されていました。

○ 先生方の説明がわかりやすく、PT・OTの違いや仕事内容について詳しく理解できました。

 

 本日の体験研修の中で興味や関心を持ったことはどんなことですか

○ 言語聴覚士をはじめて知って興味を持った。

○ 理学療法士のリハビリについて、いろんな職種の人と連携して患者さんの改善につなげていくことの重要性を知った。

○ マヒや障がいがあった人の治療のみではなく、日常生活に復帰できるように計画することが大事であることを知った。

 

 今後、本学に臨むことなどありましたら話してください

○ 将来のことについて曖昧なところがあったが、医療系のほうをやってみたいと固まってきた。

○ 今回の貴重な体験で、1人の患者さんに対して色んな人が係わってつながっていることを学んだ。

○ 理学療法・作業療法・言語聴覚療法がどのようなことをするのかわかっていなかったので、これからの進路選択につなげることできた。

○ 色んな事を詳しく知ることができてよかった。これから他の医療系や福祉関係も調べて進路を決定していきたい。

校長室に入られるときに、皆さん、きちんとあいさつされ、礼儀正しさを感じました。また、私への受け答えも素直で、本学が意図していたところをきちんと吸収していただいたと思いました。

これからの高校生活を有意義に過ごされることを祈念しています。

インターンシップお疲れ様でした。

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恕のたより vol.5

「恕のたより」学校長通信-第5号-  学校長 高野 茂

全国統一模試で駅前校からみごとに日本一の栄冠
作業療法学科4年の竹下晃さんが3年次の冬に行われました全国統一模試で全国一位になる栄冠を勝ち取りました。竹下さんは現在長期実習中ですが、無理をお願いして、以下のインタビューに答えていただきましたので、紹介します。

1.現在の長期実習はいかがですか?
実習は順調に進んでいる。精神科領域の臨床では知らないことばかりで戸惑うことが多い。しかし対象者に自らが考えたプログラムを通して関わり、小さな変化が見られることが嬉しい。患者さんと共に活動を通して治療的関わりを持てる点に作業療法の楽しさを感じている。多くのことを患者さんか ら学ばせて頂く機会が多く、毎日とても充実している。

2.全国模試1位の感想を聞かせてください
自分が学習したことが結果としてこのような形で実ったことが素直にとても嬉しかった。一方でまだまだ実力不足を実感しているので、来年の国家試 験に向けて今まで以上に頑張らなければと決意を新たにすることができた。

3.作業療法士を目指そうと思った動機は何ですか?
作業療法の理念である、作業を通して人の健康づくりに関与できる点。人間の生活全てが作業であり、作業の積み重ねで人の生活や人生が成り立っているという考えに興味を抱いたから。また精神面に対するアプローチができる点、人生の質の向上に直接働きかけられる点にも魅力を感じたから。

4.入学してから授業や日常生活で心がけている点は何ですか?
まずは授業を真剣に聞くこと。授業で扱った内容を臨床でのイメージと結びつけて学習するようにしていた。疑問点はその都度質問し、その際に自分の考えを伝えてみることを心掛けていた。

5.国試に向けた勉強で1~3年次に心掛けていたことは何ですか?
解剖・運動・生理学の専門共通科目の理解を深めることを重視していた。まとめノートを作り学習内容を整理していた。またクラスメイト同士で学習した内容を説明し合い、理解した内容が正しいかどうかをお互いに確認していた。

6.後輩へのアドバイスをお願いします。
その学年で経験する実習を大切にして欲しい。作業療法士のイメージが確認できる良い機会であり、次の学習や実習に備え、自分の課題に向き合うこ とができる。一方で課題やできていない点だけに目を向けるのではなく、実習を通してできていたこともしっかり認め、自分の強みを活かせると楽しく成長できると思う。社会人経験者として言えることは、学校では苦しいことや投げ出したくなることもあると思うが、目先の楽しさに捉われず、視野を広げ、長い目で、今すべきことに向き合って欲しい。
※ 竹下さん、インタビューありがとうございました。
※ 後輩諸君も全国一位を目指して頑張ってください。